夢をみた

久しぶりに
手挽きのミルで豆を挽き、珈琲をいれた
アトリエ部屋での時間が浮かぶ
しんとした夜更けの廊下
ぽた ぽた と抽出される珈琲の音は
泉に響く雫の音

お気に入りのカップは持ち手がなくなってしまったけれど
やはりこれで飲むと美味しくて使ってる
珈琲をひとくち
頭に浮かぶフレーズ
それを探してCDに手をのばす
なかなか曲が現れなくてそわそわし始めたところで
なくしたと思っていたCDを見つけた

珈琲をひとくち
ボリュームを上げて
ああ、こっちだった と
探していたフレーズはどこかへ消えた

懐かしいノートを見つけた
夢をかいたノート
夢をみた その内容よりも
それを書いた時間が思い出される
それも夢のように感じる
めくり始めて
CDプレーヤーから聴こえてくる声
「夢をみた」

しばらくして
「マリコ」
(この曲が入っているのは知っていて、かかるのを待っていた)

珈琲をひとくち
お隣りさんから美味しい匂い
よし
夕飯の買い物へ出かけよう



















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by shokanshu | 2017-09-05 19:09