爪を切る

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節くれ立って
しわしわ
細く華奢な白い手‥なはずもなく
ずんぐりとして、なかなか丈夫なんじゃないか
きっちりと爪も短くなって
余計なことは
もう考えない






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by shokanshu | 2017-10-24 09:21

メリイクリスマス

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by shokanshu | 2017-10-21 23:37

雨に濡れた慕情

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静かに過ぎる夜
明日に備えるメモをして
壁の絵を眺める
影がたくさん見えてきて
続きを描きたい気持ちになる
きっといつまでも終わりはないのだろうけれど
向かってゆきたい 一枚の絵
この絵に向かうことで知ろうとする
一枚の絵は断片じゃない
その一枚になるために
知るべきことが
とても たくさん
あるように感じた









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by shokanshu | 2017-10-18 21:54

雨宿りの喫茶店



雨が止むまで
この蝋燭が消えるまで
止まない雨
消えない蝋燭
言葉を探して
言葉にならない
無理に話さないでいい

雨宿りの喫茶店は
なかなか素敵です





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by shokanshu | 2017-10-12 23:23

かうひいや3番地

部屋が涼しかったので
薄手のコートを手に外へ出た
空は晴れて暖かい
半袖の人もいるくらいだった
家へ戻るのも面倒だったので
出番のなさそうなコートは抱えていくことにした

吉祥寺へ着くと なぜか、猫祭り
そんなお祭りいつの間に‥戸惑いながらも、古本市で猫の本を一冊買った
『猫に時間の流れる』
保坂和志さんの本を読むのは久しぶりだった
本を抱えて 向かいたい場所

かうひいや3番地
吉祥寺での営業は今日まで
明日は、松本へお引越し

カラカラ‥と扉を開けて
真空管アンプを通したやわらかい音
珈琲とチーズケーキを頼んで
買ったばかりの本を開く
今日は本を読みたかった
あれこれ考えてしまわないように
とにかくページをめくり、意識を文字へ
そのうちに夢中になり
喫茶店らしい いい時間が流れる

それでもやはり
じんわりとこみ上げる瞬間はやってきて
それは スピーカーから聴こえてくる好きなリズムがきっかけで
優しい女性の歌声に耳を傾ける
本は開いたままだけど 読んでいる格好だけ
文字を眺めながら音を聴いて
ここで過ごした時間を思い出す

常連さんらしい男性が安藤さんと握手を交わす
「バイクに乗って行きますから!」
「えー、50ccで?それはたのしそうだなぁ」
二人の会話を微笑みながら聞いた

松本へ行く楽しみができたと思う
温泉もあるし、泊りがけで行こう
ギャラリースペースもできると聞いた
いつか展覧会を実現できるように絵を描きためよう
目標もできた
だけど、淋しい
ぼんやりできる好きな場所だった
エリック・ドルフィを最初に聴いた店
好きな音楽がよくかかり、教えてもらって手帳にメモした
喫茶店の仕事に疲れ、気持ちを切りかえに向かった喫茶店
静かにきこえる振り子時計の音
それから 安藤さん
安藤さんと交わす一言二言にたくさん元気をもらった




買ったばかりの本は、一日で読み終えた
いつの間にか始まっていて
いつの間にか終わっている
始まりも終わりもない
ずっと続いていて
これからも続いてゆきそうな文章
昨日も今日も明日も続いているんだ
その中で、時折はっとする
焦点が合うような、一気に色づく瞬間を見つける


道をずっと、ゆっくり歩いた
















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by shokanshu | 2017-10-09 21:03

ショップカード

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印刷したショップカードを
せっせと蛇腹に畳む
まだ会わない誰かへの手紙を折っている
そんな気がして

届きますように‥

魔法の粉をかけてみる


いつかの言葉を見つけた


扉の前で
近づきたくて
波の音を聴く
深くおちて
眠りのそば
あしおとがする

"I saw you on the beach."

疾走する夜に
ばらばらになってゆくレモン
true nature child
舵をとれ













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by shokanshu | 2017-10-07 15:22

DVORAK No.7

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雨降り
拍手の音が、雨に重なる
ドヴォルザークの7番を聴いた
3楽章のヴァイオリンが好き
これを聴くと
今はもうない、中野のクラシックを思い出す
古くから続いていたこの名曲喫茶は
埃っぽく、黴臭く
傾き、床はみしみしと鳴る
海賊船みたいだなぁ と、楽しかった
リクエストして聴いたのが
ドヴォルザークの7番

学生の頃
オーケストラのサークルでトランペットを吹いていた
大学生らしいことをしてみたくて入部
集団は苦手なのに
5つの大学から集まって、部員は100人近くいる
そういえば
中野サンプラザでの入学式は、この楽団が演奏したのを聴いたんだ
建物裏でミーティングしている姿を、いいなぁと眺めた

年に一度、秋のコンサート
これに向けてみんな練習に励む
2001年の交響曲
わたしはこれには参加できなかったのだけれど
聴くと
練習に通った学校が浮かぶ
聴こえてくる様々な音 様々な声
みんなどうしているだろう
二十歳くらいだった我々は
もう中年期だぞ

コンサートの録音を
秋になると聴いている気がする









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by shokanshu | 2017-10-06 20:08

森のなかで

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ケーキを焼いた甘い匂いの中
月末に予定している古本市のチラシ作りに励む

女性が8人集まり
それぞれが選書した本が店に並ぶ
「女と本のあるふうけい」
一年前の賑やかさが懐かしい
前回と続けてご参加くださる方
はじめましての方
今年はどんな一日になるのだろう

店では幾つかイベントを催した
操り人形と朗読の夜にはじまって
古本市
落語の夜
がらくた(宝物)市
夢(眠ってみるほう)をテーマにした絵画展
ギターとうたのライブ
短編映画の上映会
操り人形をそばに、わたしが歌った夜もあった
イベントを終える度に
店には新しい風が吹いたように感じた
ひとの気配が心地好く残った

ここは喫茶店であり
アトリエであり
映画館で芝居小屋
珈琲のいい匂いがして
そっと目を閉じる
森の中の部屋








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by shokanshu | 2017-10-05 18:17

ノート

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新しいノート
かきかけのノート
かいたものをちぎって新しくしたノート
何をどれにかこう
あれこれ考えずに描きはじめてしまえばいいのかも

浮かべるイメージ
向かうものが 今、たくさんある









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by shokanshu | 2017-10-04 21:00

fuzkue

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このまま部屋へ帰りたい
賑やかな新宿を抜けて
家へ辿りつけるだろうか

遠い部屋を浮かべる
小さな部屋を思い出した



帰る元気を出すためにコーヒーを頼む。
抽出される音を聞く。
運ばれてきた、マグカップにたっぷりのコーヒー
コーヒーは濃いめをすこし というのが好きだけど
この量は、「ゆっくりしてってね」と言ってくれているようで嬉しい。ここはそういう店なんだ。
数字がこぼれ落ちるような絵の入った素敵なカップだった。
コースターを使わずにカップを直接置くのも
家にいるようで居心地がよかった。

少しずつ意識を外に向かわせて
お礼を言って店を出た
仕事終わりの時間
街は人、人、人‥
人混みでは背筋を伸ばす
遠くを見る
意識は自分の中
そうすると
街の賑やかさにワクワクしてきた
買い物を思い出して生地屋さんへ
女性たちが様々な柄を抱えてならんでいる
みんな何を作るんだろう
レジで会員カードを申し込んだ
わたしも作るひとになってみたい










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by shokanshu | 2017-10-03 18:12