2024年 09月 24日
苦い珈琲
ゆっくり珈琲をつくった
メキシコ、コロンビア、コスタリカ
半端に残っていた豆をブレンド
なるほど、合わせるとこんな味になるのか…コーヒーノートにメモをとる
夏は終わったみたい
秋がはじまって、部屋はすこしひんやりしている
半袖はもう寒いなぁ
顔を洗って
昨日のことを思い出す
昨日は、専門学校
週に一度の絵の先生
学校での学生のみんなとのやりとりは
二十歳の頃を思い出す、過去と繋がる時間でもあり
今のわたしが話す、進行形の現在
どんな言葉
どんな佇まい
こうして手紙をかいて
一日をはじめる
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by shokanshu
| 2024-09-24 06:16
2024年 09月 22日
思い出すこと
美術の学校へ入学
苦手な数学はもうなくて
好きな、興味のある分野の授業ばかり
編入の希望はなかったけれど
一限から五限?六限?まで授業をとっていた
ピアノを弾くためにサボったり
散歩が止まらず遅刻したり…もしていたけれど
わくわくした
コバルトブルー、ウルトラマリンブルー、絵の具に細かな名前のあることや
廊下に飾られたクラスメイトの作品
先生方の残す言葉、気配
トイレの窓から見えた新宿の夜景
エプロンには絵の具が気持ちよくついていった
根拠のない自信と
嵐のようなザワザワした心と
甘いお菓子
苦い珈琲
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by shokanshu
| 2024-09-22 08:12
2024年 09月 16日
こころ
湯を沸かして珈琲をつくった
こんな遅い時間に珈琲を飲むのは久しぶりで
ちょっとわくわくした
ポト、ポト、ポト…
できていく珈琲の音をききながら
いつかのアトリエが重なる
古いアパートの二階の角部屋
この階には、他に住人はなくて
しぃんとしていて
わたしだけがここにいるみたいだった
ストーブの上で湯を沸かして
夜更けの珈琲をつくった
あのアトリエを想いたい
階段をあがって扉を開ける
漏れてくる灯りと
波の音
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by shokanshu
| 2024-09-16 23:41
2024年 09月 01日
フウセンカズラ
ベランダの植木たちはどうしているかな
窓を開けると
緑がぐうんと伸びていた
いきいきと
土もしっかり潤いが満ちていて
蔓がのびたフウセンカズラ
まあるい実は緑色から茶色に変わって
中に種ができていた
1,2,3,4…
五つできた風船のような実は、ひとつが割れて種がこぼれたようだった
どこかの土に転がり
来年にまた芽を出すかもしれない
残り四つを摘んで窓辺に置いた
来年にまた植えようと思う
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by shokanshu
| 2024-09-01 16:32
2024年 08月 21日
朝
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by shokanshu
| 2024-08-21 09:41