あなたに

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あなたに手紙を書こうと思ったのは

そうはじまったこの往復書簡は
わたしの知らないところ
思いがけない時間に
だれかに届いているかもしれない



お世話になっていた“パパ”が亡くなった
76歳という歳は
長いのか 短いのか
「これまで亡くなった人の数は、何億何人だそうです。
いま生きている人の数よりも
亡くなった方の人数のほうが遥かに多い。
生きている時間というのは、なんて一瞬のことなんでしょう。」
そんな内容の言葉ではじまった挨拶
父をおくった娘、先輩の声に耳を傾ける

お別れ会の会場には
懐かしい顔がいくつもあった
会おうと思えば会えるのに
いつから会えなくなったのだろう
みんなで駅まで歩く帰り道
いつかも一緒に歩いたんだ
スイカを抱えて歩いた夏の日もあった
憶えていないでしょう
また一緒に歩けて嬉しい
駅で別れる優しい笑顔
「あの頃」という時間があったんだなぁ






























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by shokanshu | 2018-03-11 23:28