ラジオ深夜便

今夜のロマンチックコンサートはビートルズ


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# by shokanshu | 2018-12-09 02:43

喫茶えいがしつ

閉店後
壁にスクリーンをおろして
脚立にプロジェクターをセットして
今夜観るのは「バグダッドカフェ」
観るというか 聴くというか
店のスクリーンで映すのは初めてかもしれない

毎日映していた頃があった
アルバイト先のすぐそばに安いレンタル屋さんがあって、毎週借りていた(後に見かねた友達がDVDをプレゼントしてくれた)
あの頃部屋にはいつも借りてきた映画がいくつかあった
まだ観ていないビデオが部屋にあることに安らいだ
いつでもそこへ出かけられる
逃避 だったのでしょう
物語が映っている間ここから離れられる
遠くへ憧れられる
毎日映画を観ていた

バグダッドカフェに思い出すこと

浮かぶ人の顔


過去というもの
はて
これをかきながら
もうよいのでは そんな気がしてきた
制作に必要で思い出すことがある気がしてたけど
それはひとつの要素なんだけど
それを描きたいわけじゃない
今のわたしが描くのだから
いまの絵を描きたい




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# by shokanshu | 2018-12-07 22:36

林檎のケーキ

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店じゅうが甘い匂い
閉店後
林檎を煮ながら、林檎のケーキを作った
煮リンゴは、珈琲をお待ちいただく間にお出しするもの
夏は冷やして
近頃は温めてお出ししている
ひたひたのお水、グラニュー糖、はちみつを少し
弱火でコトコト煮ている隣りでケーキを作る
林檎のケーキは高校生の頃からよく作るレシピ
友人のお誕生日によく作った
今夜は何を聴きながら作ろうか
Jane Birkinの歌うJe t'aime... moi non plus
この曲に始まるアルバムをかけてみる
懐かしさ
生まれたての頃によく聴こえた曲
(二十歳の頃です)
思い出す風景 いくつかの場面
忘れていることの方がはるかに多いし
辿ってみても、もう飲み込まれることはない

壁を見つめる
青い壁

そうだ
あの頃「青い光」を感じたんじゃなかったっけ
ドーナツとコーヒーがそばにあって
本を読んだ
ぽっかり空いた穴を満たしたくて
短い話を何か月もかけて読んだ
銀河鉄道が最初だったかな
地下の喫茶店で働きながら
夜更けの公園ではトランペットを練習した

青い壁

ここは母校のすぐそば
生まれた頃の記憶に近い場所
週に一度通う学校では
その年頃の皆さんと対話している

林檎ケーキの甘い匂い

縁あってお借りしたこの店舗
この場所で過ごす毎日と
引き寄せられる記憶のかけら
ここの壁だから描きたいと感じるのかもしれない
なぜ描きたいか
きっと
あの頃からそのままにしてしまっているから
浮かべたあれこれをそのままにしている
描きかけの絵
それが気になるんだ




























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# by shokanshu | 2018-12-06 00:13

浮かぶ鳥カゴ

日が暮れるのが早くなった
今日は3時前にもう夕暮れの雰囲気
表にさげている鳥かごの影が入口の壁に映った
鳥かご
これは高校生のとき友人からいただいた誕生日プレゼント

街の川沿いにある雑貨屋さん
階段を上がって透明のカーテンをくぐる
入口の棚には様々なハーブティーが並び、いい香りがする
いくつかドキドキしながら試した
試験前には、集中力があがるというレモングラス
美しさに憧れた日には、ビタミンCたっぷりのローズヒップ
店の奥へ進むと
グラス、お皿、シンプルな食器が並ぶ
いつかの一人暮らしをわくわく浮かべた
白が基調のお店
友人はここで鳥かごを選んでくれた


今から7.8年前に浮かんだ景色がある
森を拔けると
ぽっかり空いた、芝生の広がる場所
その真ん中にあるドーム型の建物
これが友人にもらった鳥かごと似ている
それから、学生の頃油彩で描いたモチーフにも似てる
それは小さな木が植えられたテラリウム
ガラス張りの建物
「あなたはそこでみんなを待つの」
先生にもらった言葉を信じている
ガラス張りのテラリウム
枠の大きな鳥かご
そこでわたしは土を耕し
木を育ててる



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# by shokanshu | 2018-11-28 22:05

壁は生きてる

青い絵の具をぐんぐんのばした
白い絵の具で‥と思っていたのたけど使いきっていた
フタロブルーとウルトラマリンが大量にある
青で‥描いてみるか
白を待つよりとにかく今描きたかった

大きな壁に色を大きくのせる
太い筆をぐーんと動かす
気持ちいい
なんて気持ちがいいんだろう

春からずっと絵の具が使えないでいた
色で考えることを難しく感じて
いや
それ以前に絵を描くこと自体が飲み込めなくなっていた
小さな頃から描くことが好きだった
だけどどうにも不自然に思えてしまう
乱暴な言い方をすれば
作品をつくることは粗大ごみをつくることなんじゃないかということ
余計なものを大量につくっている
お米を作るほうがずっとずっとよい気がした

音楽がいいなと思った
まず、ごみが出ない
触れられない、残らないけれど
一瞬で空間を変える
その場を包みこむことができる
そして
すぐに反応があること
鍵盤に触れたら、その音がすぐに返ってくる
優しく弾いたなら
優しいその音がたった今に現れる
絵も、きっとそうなのだけど‥
どうにも飲み込めなくなってしまった
しばらく困っていたのです

ほんとうは困ってません
描けないなら描かなくていい
決まった展覧会の予定があったので、そのことは困っていましたが‥

描きたくないので
しばらく描かずにピアノやギターに触れていました
その音 この音 確かめる時間にほっとした
とはいえ
展覧会の約束は守らなければ
いま わたしに何ができるのだろう
描く ということ

ようやく始まったのがデッサン
黒いボールペン
消せない素材で描いていく
目についたものを
ひとつひとつ描いてゆく
ここにあること
ここにいることを確かめる
鍵盤のドを確かめるみたいに
ボールペンの先で目の前の世界に触れてゆく
描けば描くほど
描くところが見つかる
終わりはなくて
そのうちに紙は真っ黒に
何を描いたのかもわからない
だけどわたしはほっとした
ここにいることを確かめられたから


店の壁はいま真っ青
これまでに描いた白や黄色、奥には赤もある
色を感じて進める画面
これは
ここにあることを確かめるというより
どこかへ向かう時間かもしれません
壁に向かうと、たくさんの景色が浮かびます
そのときに流れる音楽や光によって印象は大きく変わる
今日出会ったひとの気配によっても
ん、これはデッサンや他の絵も一緒かな

さて さて
一年かけて
絵を描いてゆこうと思うんです

余計なことを続けてみようと思ってます



























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# by shokanshu | 2018-11-24 23:17