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ロマンスカー

新宿駅発
ロマンスカーに乗って小田原へ向かう

仕事で必要な色々を鞄に詰めて
手提げには文庫本をしのばせて
編み上げブーツの紐を結ぶ
帽子を抱えて扉を開けた

駅のホーム
ロマンスカーに乗るのは初めてだと気づく
窓際の席が空いていてよかった
通路側の女性は外国の言葉を話してる
ゆったり椅子にもたれると
旅をしている心地になった
社内販売のコーヒーを頼んだら
好きなビスケットがついてきて嬉しい
コートをやっと脱いで
この一時間に身を預けた














by shokanshu | 2019-02-11 11:21

ダンシング

流しでグラスを洗っていたら鳥の声がきこえた
朝の空気がはじまっている
湯を沸かして紅茶をつくって
ケークサレを温めて
一晩中聴いていた曲を口ずさむ

ダンシングBaby 踊りなさいよ
春風 そよそよ浮れてる

雪の日に話した言葉
きこえた音楽
記憶の重なり
浮かべた心は
新しい季節


重たいコートにまもられる安心感は
ふわりと脱いでも、きっと大丈夫

羽を見つけたから













by shokanshu | 2019-02-10 06:45

春の匂い

昨夜は春の匂いがした
雨が降ったような、雨上がりの匂いも
やわらかな風
家の周りをぐるりと歩いて
季節が変わる気配を感じた



by shokanshu | 2019-02-04 10:59

ムーン・ライト

ずっとリピートして聴いている
歌詞をだいたいおぼえたようで、口ずさむ

きのうよくかけたレコードも月光だった

夜更けの散歩
海辺の街まで10マイル




















by shokanshu | 2019-02-01 20:12

冬の口笛

窓を開けるとひやりとした
とても冷たい空気
今がいちばん寒いのかな
冬本番

湯を沸かして珈琲をいれる
オーブンで温めるのは、きのうの残りのケークサレ(菜の花と桜えび)
林檎のケーキも一口分用意して
揃ったところで口笛を吹いてみる
冬の口笛
ふぃーっと吹きながら
今日の予定を浮かべてみる
今日は何を話せるだろう
人見知り、おしゃべりが苦手なわたしが
いつのまにか人と話す仕事をしている
今も得意なわけじゃない
話しながら、迷い込んでたびたび困ってる
だけど
つたない言葉をいくつも並べて目の前の人に向かうのは
いいな と思う

今日は口笛で話してみようかな

うまくないけど




















by shokanshu | 2019-01-28 12:00

きこえてくるのは



枯れ葉が舞う音

昨日確かめた遠くのピアノ
ショパンの「別れの曲」

























by shokanshu | 2019-01-26 22:48

蘇州夜曲

閉店後
青い壁を眺めながら口ずさむ歌
今夜は蘇州夜曲
なんで歌いたくなったのかな‥

50年 というキーワード
今日のお客様との会話に出てきた、以前お手伝いしてた店
50年開いていた
それから飲んだオールド珈琲は
50年営まれていた農園のもの
あ、お客様の年齢も50歳と教えてくれたんだった
なんだか色々繋げてみたくて浮かべると
今日のオールド珈琲は2007年に採れた豆だから、12年の月日が経っていて
わたしは今年38歳になるから、12をたすと50になるなぁ‥とか

蘇州夜曲は以前歌った曲
50年続いてきた、そのお手伝いしていた店で歌わせていただきました
煙草で染まった茶色の壁
ソファもやわらかな茶色に染まっていて
ながく続いてきた場所に残る、気配
数々の思い出が、気配となって
そんなやわらかな場所で
お客様を集って歌わせていただいた経験は
震えながらだったけれど
歌を歌うたのしさを教えてくれました
(人前で歌うたのしさまではいきませんでしたが)

毎日思い出すことじゃない
今日のことも、昨日のことも
きっと どんどん忘れていくのだろうけれど
時間はありがたい
尖った気持ちを和らげてくれる
年を重ねるのは
なんだかいいですね









by shokanshu | 2019-01-17 22:22

青い部屋

開いた白い本
触るとポツポツとして
目を閉じてみる

目を閉じて薫るもの

穏やかさと いらいらと
ぼんやりと 哀しみが
それから、よろこびも忘れないで

いくつもの場面
いくつものわたし



開いた白い本がカモメに見えて
海をわたる









by shokanshu | 2019-01-16 20:01

めざめの儀式

朝は眠い
ぼんやりとして
もうすこし目を閉じていたい

湯を沸かす
豆を挽く
手挽きミルの音 ごりごり
シュンシュン シュー
湯気が勢いよくのぼって
馴染みのカップにフィルタ―をセットする

てんてんてん‥
小さな滴をすこしずつ
珈琲のいい香りがしてきて
ようやく
ゆっくり目が覚める




髪を切るのは
描いた絵にそんなタイトルをつけたことがあった
ここのところしばらく長い髪だったけど
以前はずっとショートヘアー
襟足を刈上げちゃったり
もう切れないよ というぐらい短くしたこともあった
髪を切る
切ってもらうのが好き
気になって自分で切ることもあるけれど
それはちょっと乱暴な切り口、暴力をふるったような髪になってしまうから
やはり美容師さんに大切に切ってもらいたい

髪を切るのはおまじない
めざめの儀式
美容師さんに大切に整えていただく時間に
一緒にこころも整う感じ
背筋が伸びて
さあ、スタート!


冬空に爽やかな襟足がヒヤリとするけど
はじまりましたよ








































by shokanshu | 2019-01-09 11:34

サブレが冷めるのを待つあいだ
やりたいことは幾つもあるけれど
ひとまず休憩
ゆったり、椅子に腰かける
すこし冷めたのを一枚味見
美味しくできたんじゃないかなぁ

年が明けて
なんとも爽やかな心地
明日の仕事を考えながら
今日できることにせっせと励む
朝は、珈琲をいれる
ゆっくりと湯を注ぐ時間に
ゆっくりと、目覚め
洗濯物を干して
森の向こうの店を目指す





サブレは冷めたかな
これから笑顔を描くのです





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by shokanshu | 2019-01-03 22:53