カテゴリ:未分類( 66 )

f0363983_01515194.jpg



星についての言葉が増えてゆく

見たい星があって
だけどその星は見られないことになっている
真っすぐに見つめると、その星は姿を隠し
少しずれた所に視線をもっていくと
その輝きを感じることができる
何かの比喩のようだけど
実際にそんな星があるときいた
名前を何といったかな‥

灯りを一つ消して
星に近づく





























[PR]
by shokanshu | 2018-04-19 23:33

小雨の降る空

f0363983_23333409.jpg




白 グレー
少しずつ青みがかって

家を出て道を行く
傘はまだささない
いつものこの道を懐かしく感じる
いつの記憶を重ねたのだろう

夢をみた
入り組んだ迷路のようなレストラン
(縦に入り組んでいる)
約束したひとを待たせている
行かなくちゃ と焦る気持ち
迷路はなかなか解けず辿り着けない
途中、親しい友人に出会う
焦っているのに、暢気におしゃべり
寛いだ気持ち わたしは暢気だ
友人と別れ、再び迷路に向かう
不思議と道がわかる
間違えることなくその席へ
そのひとは怒っていた
まるで違うひと
わたしはぼんやりと眺め
辿り着けたことを嬉しく思った


雨の降る音
傘をさしてみるか













[PR]
by shokanshu | 2018-04-17 17:24

二度寝をしようと思ったのだけど
そうだ、今日は燃えるゴミの日
ゴミをまとめて
外に出るんじゃな‥と、適当な服に着替える
着替えついでに洗濯機を回しはじめて
玄関の扉を開けたら、朝の光!
取集所までは十歩くらいだけど
明るい光を浴びられた
手を洗う ついでに流しの洗い物を片付ける
洗い物はお風呂みたいだなぁ
お疲れ様!と泡立てたスポンジで食器をくるむ
そうだ、昨日は銭湯へ行けなかった
広々したお風呂に浸かって、固くなった身体をほぐしたい
帰り道の蚕糸の森で見とれたハナミズキ
お風呂屋さんへは間に合わなくなってしまった
今夜は行けるといいなぁ

布団をたたむ
パジャマは脱いでしまったし
すっかり目覚めの儀式を済ませてしまった
湯を沸かして珈琲をいれる
すこしピアノを弾いてみよう




f0363983_23350760.jpg















[PR]
by shokanshu | 2018-04-13 09:32


蝋燭の火が消えて
蝋の匂いがする
これは、懐かしい匂い

店は今日から展覧会「さいかい」
女子美の同級生とのグループ展
二十歳の頃の自分に再び会う
夜更けの公園 トランペット
暮らした武蔵境のアパート
蝋燭の火 消えた蝋の匂い
桜 自転車(ハーレーダビッドソン)
雪の日のチョコレート

思い出す絵の具の匂いは今も日常にあって
6回の引越し 移動を続ける小さな雑貨たち
触れられる場所にいつだって「あの頃」はあるのだけれど
まざまざと思い出すことはあまりない

やわらかいトランペットの音がして

この機会に
しっかり向き合ってみようかな




f0363983_09100703.jpg





















[PR]
by shokanshu | 2018-04-11 23:41

いつだって

今日しかないんだぞ
い ま
f0363983_00211438.jpg


そんな気持ちで描いていたら電話が鳴った
「明日は明日の風が吹く」と、明るい声
そうか
明日もあるんだ
なんか、いいな











[PR]
by shokanshu | 2018-03-29 00:18

フォスフォレッセンス

くつくつと煮込みをしながら
太宰さんを読みたくなった
本棚の短編を手にとって
開くと
初めて読むような気持ちになった

起きている世界と
眠っている世界
毎日は夢のようじゃないかと思う
記憶
記憶も夢だ
確かにあったと感じるのだけど
触れることはできなくて
感覚 余韻
少しずつ薄らいでいくのが寂しい
過去は
消えないけれど
今がどんどん重なってゆくから
遠くなってゆくんだね

繰り返し聴いているレコード
針が上がった
ひっくり返す?
それとも
もう一度だけ、聴いてみようか









[PR]
by shokanshu | 2018-03-26 00:15

La Vie En Rose

レコードをいただいて
和訳を調べる‥

When you kiss me heaven sighs
あなたが私に口づけするときは
神様だってため息をつく

こんなフレーズを見つけて
ドキドキしてしまった
トランペットで吹けるようになりたいなぁ

ふと 鏡を覗くと
疲れた様子の顔
いけない いけない
よれたファンデーションを拭って
化粧を直す
店はcloseしたし
デートの予定がある訳じゃない
自分のために化粧を直す

さっぱりして、目が覚める
シンクの洗い物の続きをして
更にさっぱり
化粧も洗い物も
心が整う

化粧をして
背筋をのばして
一人
食卓に厚い本を開く
彼女の仕事
翻訳に取りかかる夜

いつか観た映画の一場面












[PR]
by shokanshu | 2018-03-24 23:22

制作場所は

f0363983_20580746.jpg


小さな祭壇











[PR]
by shokanshu | 2018-03-22 20:57

きこえてくるのは

今日も 雨の音
目をとじて思い出す 耳元の声


「太陽に灼かれて」
ソビエトの映画を観た
(個展直前、余裕などないというのに)
賑やかで幸福な家
淡い色のブラウス、ワンピース
夏の光
水辺のボート

1930年‥
まだ100年も経っていない
その頃から続いている人生もあって
戦争 粛清
恐ろしいと感じる歴史の出来事は
すぐそばにあるもの

賑やかで幸福な家
暮らす人々の泣く声、笑う声
きらきらとした光の中で
それを脅かすものも、すぐそばにある
どちらも同じ場所にある







f0363983_11511138.jpg























[PR]
by shokanshu | 2018-03-20 11:41

あなたに

f0363983_23451312.jpg




あなたに手紙を書こうと思ったのは

そうはじまったこの往復書簡は
わたしの知らないところ
思いがけない時間に
だれかに届いているかもしれない



お世話になっていた“パパ”が亡くなった
76歳という歳は
長いのか 短いのか
「これまで亡くなった人の数は、何億何人だそうです。
いま生きている人の数よりも
亡くなった方の人数のほうが遥かに多い。
生きている時間というのは、なんて一瞬のことなんでしょう。」
そんな内容の言葉ではじまった挨拶
父をおくった娘、先輩の声に耳を傾ける

お別れ会の会場には
懐かしい顔がいくつもあった
会おうと思えば会えるのに
いつから会えなくなったのだろう
みんなで駅まで歩く帰り道
いつかも一緒に歩いたんだ
スイカを抱えて歩いた夏の日もあった
憶えていないでしょう
また一緒に歩けて嬉しい
駅で別れる優しい笑顔
「あの頃」という時間があったんだなぁ






























[PR]
by shokanshu | 2018-03-11 23:28