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いつだって

今日しかないんだぞ
い ま
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そんな気持ちで描いていたら電話が鳴った
「明日は明日の風が吹く」と、明るい声
そうか
明日もあるんだ
なんか、いいな











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by shokanshu | 2018-03-29 00:18

フォスフォレッセンス

くつくつと煮込みをしながら
太宰さんを読みたくなった
本棚の短編を手にとって
開くと
初めて読むような気持ちになった

起きている世界と
眠っている世界
毎日は夢のようじゃないかと思う
記憶
記憶も夢だ
確かにあったと感じるのだけど
触れることはできなくて
感覚 余韻
少しずつ薄らいでいくのが寂しい
過去は
消えないけれど
今がどんどん重なってゆくから
遠くなってゆくんだね

繰り返し聴いているレコード
針が上がった
ひっくり返す?
それとも
もう一度だけ、聴いてみようか









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by shokanshu | 2018-03-26 00:15

La Vie En Rose

レコードをいただいて
和訳を調べる‥

When you kiss me heaven sighs
あなたが私に口づけするときは
神様だってため息をつく

こんなフレーズを見つけて
ドキドキしてしまった
トランペットで吹けるようになりたいなぁ

ふと 鏡を覗くと
疲れた様子の顔
いけない いけない
よれたファンデーションを拭って
化粧を直す
店はcloseしたし
デートの予定がある訳じゃない
自分のために化粧を直す

さっぱりして、目が覚める
シンクの洗い物の続きをして
更にさっぱり
化粧も洗い物も
心が整う

化粧をして
背筋をのばして
一人
食卓に厚い本を開く
彼女の仕事
翻訳に取りかかる夜

いつか観た映画の一場面












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by shokanshu | 2018-03-24 23:22

制作場所は

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小さな祭壇











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by shokanshu | 2018-03-22 20:57

きこえてくるのは

今日も 雨の音
目をとじて思い出す 耳元の声


「太陽に灼かれて」
ソビエトの映画を観た
(個展直前、余裕などないというのに)
賑やかで幸福な家
淡い色のブラウス、ワンピース
夏の光
水辺のボート

1930年‥
まだ100年も経っていない
その頃から続いている人生もあって
戦争 粛清
恐ろしいと感じる歴史の出来事は
すぐそばにあるもの

賑やかで幸福な家
暮らす人々の泣く声、笑う声
きらきらとした光の中で
それを脅かすものも、すぐそばにある
どちらも同じ場所にある







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by shokanshu | 2018-03-20 11:41

あなたに

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あなたに手紙を書こうと思ったのは

そうはじまったこの往復書簡は
わたしの知らないところ
思いがけない時間に
だれかに届いているかもしれない



お世話になっていた“パパ”が亡くなった
76歳という歳は
長いのか 短いのか
「これまで亡くなった人の数は、何億何人だそうです。
いま生きている人の数よりも
亡くなった方の人数のほうが遥かに多い。
生きている時間というのは、なんて一瞬のことなんでしょう。」
そんな内容の言葉ではじまった挨拶
父をおくった娘、先輩の声に耳を傾ける

お別れ会の会場には
懐かしい顔がいくつもあった
会おうと思えば会えるのに
いつから会えなくなったのだろう
みんなで駅まで歩く帰り道
いつかも一緒に歩いたんだ
スイカを抱えて歩いた夏の日もあった
憶えていないでしょう
また一緒に歩けて嬉しい
駅で別れる優しい笑顔
「あの頃」という時間があったんだなぁ






























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by shokanshu | 2018-03-11 23:28

春の嵐

今日は雨、風が強い
郵便局へ行こうと外へ出る
ビニール傘は開いた瞬間に折れてしまった
強い風だなぁ

春の雨
空気はやわらかくて、そんなに寒くない
三月はよく雨が降る
毎年四月に個展を予定していて
個展前のこの時期に思い出すのは、雨の音
雨の音をききながら
自分の内側から遠くを探る
今年で七年目を迎える

個展前に気が狂うのが常 と思っていたけど
だんだんそうでなくなった(年中狂っているのかもしれない)
たった今の自分を正直にみせること
憧れの絵はあるけれど
それを描くことができるのは
憧れの、そのひと
わたしが描くことはできない
背伸びはできません

雨だれの音
今日も「救世主の国」を飲んだ
お土産にいただいたちんすこうを齧りながら
言葉をかいて、気持ちを整える
さぁ
部屋へ行こうか



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by shokanshu | 2018-03-05 18:34

好きってなんだ?

久しぶりにゆっくり眠った
起きて、珈琲をいれてタルトを温める
おそい朝昼ごはん
「救世主の国」という名前のブレンドはエルサルバドルの豆がベース
エルサルバドルは訳すと「救世主」だそう
珈琲は優しくて太い味がした

洗濯をして、シャワーを浴びて
友人の展覧会、最終日の会場に滑り込む
元気な彼女の陶作品は、中間色が増えていた
やわらかい印象で春を感じる
大きなポストカードがたのしい
「こんなに書くことないよね」
「真ん中に すき って一言書くのはどう?」
素敵な思いつき、ちょっとやってみよう

移動の地下鉄で本を読む
地下鉄での読書は集中できていい

高円寺へ帰ってきて、伺いたかったギャラリーカフェへ
はじめましての方々と楽しい会話
店主さんと作家さん、お客さんの空気が心地好く行き交う
いいな
やわらかい宵の口

向かいの本屋さんでロシアの本についての本を見つけた
開くと素敵な装丁、絵がつづく
激しい色使いはなくて
やわらかくて
なんだろう
からだの内側に近い色、そう感じた

それからカレーを食べて、珈琲を飲んだ
カウンターの中で笛を吹いてくれるひと
笛は風なんだ と言う
息は風
じゃあ、声も風ですね
そんな会話をして
帰り道
声は風か、と思う


今日はたくさん人に会った





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by shokanshu | 2018-03-04 23:54

三月の風

空気が軽くなった
春物のコートを出してみよう
白いシャツが着たくなる
今日は調子にのって
その先の夏のことまで考えた
かるくなる
かるくなる

縫い物をして浮かんだ景色はいくつかあって
いつか働いたお直し屋さんや
生地だけ買って、何年も作ることのできていない白いシャツ
ここは森の中
ぽっかりあいた芝生の空き地
水をまく女性はいつか観た映画のひとかな
ときどき小さなこどもが浮かぶけど
彼/彼女はすこし曖昧
晴れた夏の日に水をまく























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by shokanshu | 2018-03-01 23:43