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休みの日

夏の編み物
麻ひもでバッグをつくっている
ぐんぐんぐんぐん もうすぐ仕上がりそう
編み物や織り物、縫い物が好き
適当な背もたれに身体をあずけて
ラジオをききながら 音楽をききながら
手元はぐんぐん進んでいく
この時間、発想がある
考えごとがはかどり、次のことが浮かぶ
とてもいい時間

ピーッピーッ 洗濯終了の合図

さっきつくった珈琲、エルサルバドルを含みながら
メールの返信を考える
それから、書きたい手紙が二通ある

洗濯ものを干したらピアノを弾こう
部屋の片づけをすこし頑張って、シャワーを浴びよう
引き出しから 今日の気持ちに合う服を選ぼう

初台
新宿
上野
恵比寿
阿佐ヶ谷
東高円寺
気になる場所がいくつも浮かぶ
今日 向かう場所は


まずは、大切にメールを返そう


















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by shokanshu | 2018-07-31 11:21

愛する

愛について考える
これは夏休みの宿題
他にも考えることがある
戦争、音楽
大きなテーマが三つも揃った

愛とはなんだ
愛とは‥
人に対してのことだけじゃない
時間 空間 物
様々なものにある 愛
愛は 時間のかかるもの
育ててゆくもの
「まいにちを愛しているわ」
二十歳の頃描いた絵本に記した言葉
まいにちを愛していると感じたわたしは
毎日がhappyだったわけではない
朝、目が覚めるとなんだか寂しくて
涙がでてしまう
だけど、まいにちを愛している と言い切る

あれから17年
二十歳に生まれたと感じたわたしは、高2ですね
一日 一日 過ごしてきた時間は
思い出せないものも多いけれど
消えることなく重なって
いま いる場所は
直に触れている
混沌の向こう










































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by shokanshu | 2018-07-29 23:00

それぞれの台風

台風が来ている
ぐんぐん近づいている‥かな?
店を変わらずopenして
ゴーヤを炒めたり キッシュを作ったり
(きっと今日はどなたもみえない わたしのごはんになるのだろう)
いつものことを準備しながら
お店のこれからのことを考えてみたりする

幸い、お近くのお客様がいらっしゃってボーズにはならなかった
扉が揺れる音がしてビクッと振り向くと誰もいない 風の音
麻糸で編み物をしている かごバッグを作りたい
夏ですからね
ずいぶん前に諦めたこれ
今日は諦めない
じっと本を繰り返し見つめる
なるほどこうかな‥ お、やっぱりそうか よし、いいぞ
今回は出来上がるかもしれない

心地好いひとりの時間はいま
台風ですから みんな静かにお家にいてください
映画を観たり ちょっとお酒を飲んでみたり
そういえばいつかの台風の夜
古いアパートを揺らす強い風をひしひし感じながら
ゴッドファーザーを観たのを思い出した
「わたしの一番好きな映画なの」
そう言ってプレミアムボックスのDVDを貸してくれたYちゃん
嵐の夜に一人わたしは123全てを観たのでした
1が面白かったな とても怖かった
2、3は‥よく思い出せない
だけど全て観終えてよく憶えているのは
3で娘を亡くしたアル・パチーノが激しく泣いたこと
あれだけ沢山の人を殺してきた彼が泣くなんて
それを見られたことがとてもよかった
大切なひとを亡くすのは悲しいということ
それをみせてもらえて
ようやくほっとした
それまでわたしは震えていた
一人で 台風で 寒かったからね
小金井の二階の部屋
今はもうない
















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by shokanshu | 2018-07-28 19:10

鍵穴


素描
目の前のものを描く時間にほっとする
消しゴムは使わない
消えない素材で辿ってゆく
白かった紙はどんどん黒く、濃くなって
鍵穴のようだなぁと思った










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by shokanshu | 2018-07-26 19:53

朝焼けと蝉の声

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蝉の声がする
何時だろうと時計を見ると、午前4時30分
蝉は早起きなんだなぁ
そろそろ朝焼けの時間かな と、外へ出る
明るくなっているけれど、まだ白い
空は雲の中
蝉の声をききながら、家の周りをゆっくり歩く

下駄の音
蚊に刺された
バイクの走る音 配達かな
スピード出して過ぎてゆく車
猫はいない 歩くひともいない
朝方と夕方の空は似てる
ぼんやりすると今が夕方に思えてくる
朝と夕、違うのは音 人の気配
今はとても静かな時間
起きているのがちょっと特別に感じる
もう仕事を始めたひともいるでしょうね

道の先が赤くなっているのが見えた
朝焼けだ! 東の空
そうか、あちらが東 店のあるほうだ

蝉の声は続いていて
わたしはようやく眠くなる
















































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by shokanshu | 2018-07-21 04:59

壁に絵を描く

店の壁はわたしのキャンバスとなり三年が経ちました
色 というものが好きで
色で描いてきました
‥と書いたところで髪を解き、好きなシャンプーの匂い
レコードが止まった

月灯り
届いたボウモアを好きなグラスでいただく
ウイスキーの色は月 静かで明るい
透明なグラスは水滴がついて触れると冷たい
ウイスキーがなけりゃ 死んでやる
そんな曲を近頃ずっと聴いていたから
美味しいウイスキーを飲みたくなった


月灯りの詩を思い出す
















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by shokanshu | 2018-07-18 22:41

繁華街の喫茶店

夜の11時を過ぎたというのになんて明るいんだろう
この明るさは、営業中の店の灯り
賑わう街 人の喧騒
喫茶店を出ると、そのギャップにくらっとする

学校の仕事を終えて、先生方と懇親会
今日は一日絵をみて言葉を探した
先生方との時間にも
日頃考えている、絵を描くことについて話してみたり
解散はわりと早い時間で
すこし散歩して帰ろうと思った
知人の展覧会を観に新宿へ行こうか
駅に向かう横断歩道
浮かぶ細い月が明るくてきれい


頼んだのはコーヒー
カウンターに座ったら、お酒はいいかな と思った
知人の展覧会へ向かう前に繁華街の喫茶店へ
大音量でかかるJAZZ その中に入りたくなったから
曲が終わると、静かなままでママさんと話した
不思議と先生という職業の話しに
実は、わたしも先生なんですよ
自分のことを少し話した


しばらくして
「音のかけら」というレコードをわたしに選んでくれた
聴いていると 夜中の風景が浮かぶよう
話し声も入っていて
録音に立ち会っているような気分
聴いていたら描きたくなった
のびやかなカウンターが美しく感じて
奥行き
手前、奥
ここにいることを確かめたくなった
そばに百合の匂い

レコードの表も裏もみんな聴かせていただいて
わたしのノートは濃くなった
よし、好きな感じだ
帰り支度を始めたところでかけてくれた一枚がシンプルで素敵なジャケット
文字が風のように並んでいて
浮かぶ月、映る月が今夜と同じ形をしていた
素敵な夜だなぁ
すっかり遅くなってしまった
知人の展覧会は、また別の日に












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by shokanshu | 2018-07-17 23:21

バスで吉祥寺


公園のそばに、好きな額縁屋さんがあって
絵を気に入ってくれたひとを浮かべながら向かった。
家のそばから吉祥寺行きのバスが出ている。
ゆっくりゆっくり進んでいった。

高円寺で暮らし始めてこの夏4年になる。
夏の引っ越しが懐かしい。
荷物の多いわたしは、赤帽さんとなん往復しただろう。
みんな捨ててみてもよかったかもしれないのに
片付けきれず
みんな持ってきてしまった。
いまだに片付かない。

吉祥寺へ近づく。
この街でながく働いた。
住まいは別の街だったけれど、日々仕事で通っていたから思い出深い。
バスの窓から見慣れた景色を見つけてほっとする。
額縁屋さんで額を頼んで
そうだ、と思い出して小麦粉を買った。スコーン用の小麦粉がきれていた。
おしゃれ文房具屋を覗いて新しいノートとボールペンを買う。
水色のノートは無地。緑色のボールペンのインクは黒。
これでいつでも絵が描ける。

鞄には、昨日美術館で買ったミケランジェロの本。
面白くて、ずっと読んでいる。
遅いお昼ごはんに向かった流しのカレー屋さんで待ち時間に開き
帰り道のジャズ喫茶でコーヒーをそばに開く。
天と地のこと
建物は、天と地をつなぐもの
人もそう?
わたしもこうして立っている。地には足が着き、頭は空のなかにある。
夕暮れの吉祥寺を歩きながら、見える景色を確認した。
それから、地下の店へ。


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by shokanshu | 2018-07-16 20:37

ミケランジェロ

日曜日のお昼時
家族と上野で待ち合わせした。
一緒にごはんを食べる約束
食べ終えて
せっかくだから何か観て行こうか と、西洋美術館へ。
館内の涼しさにほっとしながらミケランジェロを観た。

彫刻、絵画、数々の作品を次々に観ていく。
ダヴィデ=アポロ
ゆっくりと一周しながら作品に向かう。
後ろから眺めるのが好きだと思った。
正面は腕や胸、脚‥動きもあって観るのに忙しい。
背中は静かだ。
肩越しに覗く顔の表情。美しい顔に気持ちを集中できた。
同じ作品を観ても、母は全く逆の位置からの眺めを気に入ったと言う。みんなそれぞれの見えかたがある。
鉛筆を忘れてスケッチができなかった。
また行こう。9月までやっていると知ってほっとした。
描きたいと感じた。
次に向かうときには
また新しい見えかたをするだろうか。
正面からの眺めを気に入るかもしれない。















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by shokanshu | 2018-07-15 23:55

わたしの仕事


プリンやタルト、お菓子をつくる
目覚めの珈琲をつくって味わう
買い物リストに目を通す
織り上がったコースターに名前をつける
「きのうの夕暮れ」「ウサギを追って」「夜の海から」‥
植木の水やり、掃き掃除
黒板に記す今日のメニュー


シャワーを浴びて扇風機から強めの風をいただきながら
ドライヤーで髪を乾かす
昨日は前髪を編みこんで額をだした 暑いから
今日は時間がないのでやめておく
長くなった髪 暑いから刈り上げちゃおうかと思ったけど
もう少しのばしてみよう 冬はきっと寒い
パーマをかけてみたり(もともとクセ毛だけど)
ふわふわさせて歩いてみたいかもしれない


珈琲をいれているとき聴こえてくる音
心地好く響く音楽



わたしの仕事は 待つこと
おすすめの飲み物 食べ物を準備して
お客様の顔を浮かべて
スコーン焼いておこうかな コハクを仕入れておこうかな
扉が開くと鈴の音
想い想いの時間の中で
わたしのこれまでが時折重なる
今日の空は青い 白い
絵を描くことを選んだ
他にも道はあったのだろうけど
こうでありたいと思う自分を選んだ
店は 自分自身
ここでいれる珈琲
ここで紡がれる言葉














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by shokanshu | 2018-07-14 17:46