朝焼けと蝉の声

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蝉の声がする
何時だろうと時計を見ると、午前4時30分
蝉は早起きなんだなぁ
そろそろ朝焼けの時間かな と、外へ出る
明るくなっているけれど、まだ白い
空は雲の中
蝉の声をききながら、家の周りをゆっくり歩く

下駄の音
蚊に刺された
バイクの走る音 配達かな
スピード出して過ぎてゆく車
猫はいない 歩くひともいない
朝方と夕方の空は似てる
ぼんやりすると今が夕方に思えてくる
朝と夕、違うのは音 人の気配
今はとても静かな時間
起きているのがちょっと特別に感じる
もう仕事を始めたひともいるでしょうね

道の先が赤くなっているのが見えた
朝焼けだ! 東の空
そうか、あちらが東 店のあるほうだ

蝉の声は続いていて
わたしはようやく眠くなる
















































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# by shokanshu | 2018-07-21 04:59

壁に絵を描く

店の壁はわたしのキャンバスとなり三年が経ちました
色 というものが好きで
色で描いてきました
‥と書いたところで髪を解き、好きなシャンプーの匂い
レコードが止まった

月灯り
届いたボウモアを好きなグラスでいただく
ウイスキーの色は月 静かで明るい
透明なグラスは水滴がついて触れると冷たい
ウイスキーがなけりゃ 死んでやる
そんな曲を近頃ずっと聴いていたから
美味しいウイスキーを飲みたくなった


月灯りの詩を思い出す
















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# by shokanshu | 2018-07-18 22:41

繁華街の喫茶店

夜の11時を過ぎたというのになんて明るいんだろう
この明るさは、営業中の店の灯り
賑わう街 人の喧騒
喫茶店を出ると、そのギャップにくらっとする

学校の仕事を終えて、先生方と懇親会
今日は一日絵をみて言葉を探した
先生方との時間にも
日頃考えている、絵を描くことについて話してみたり
解散はわりと早い時間で
すこし散歩して帰ろうと思った
知人の展覧会を観に新宿へ行こうか
駅に向かう横断歩道
浮かぶ細い月が明るくてきれい


頼んだのはコーヒー
カウンターに座ったら、お酒はいいかな と思った
知人の展覧会へ向かう前に繁華街の喫茶店へ
大音量でかかるJAZZ その中に入りたくなったから
曲が終わると、静かなままでママさんと話した
不思議と先生という職業の話しに
実は、わたしも先生なんですよ
自分のことを少し話した


しばらくして
「音のかけら」というレコードをわたしに選んでくれた
聴いていると 夜中の風景が浮かぶよう
話し声も入っていて
録音に立ち会っているような気分
聴いていたら描きたくなった
のびやかなカウンターが美しく感じて
奥行き
手前、奥
ここにいることを確かめたくなった
そばに百合の匂い

レコードの表も裏もみんな聴かせていただいて
わたしのノートは濃くなった
よし、好きな感じだ
帰り支度を始めたところでかけてくれた一枚がシンプルで素敵なジャケット
文字が風のように並んでいて
浮かぶ月、映る月が今夜と同じ形をしていた
素敵な夜だなぁ
すっかり遅くなってしまった
知人の展覧会は、また別の日に












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# by shokanshu | 2018-07-17 23:21

バスで吉祥寺


公園のそばに、好きな額縁屋さんがあって
絵を気に入ってくれたひとを浮かべながら向かった。
家のそばから吉祥寺行きのバスが出ている。
ゆっくりゆっくり進んでいった。

高円寺で暮らし始めてこの夏4年になる。
夏の引っ越しが懐かしい。
荷物の多いわたしは、赤帽さんとなん往復しただろう。
みんな捨ててみてもよかったかもしれないのに
片付けきれず
みんな持ってきてしまった。
いまだに片付かない。

吉祥寺へ近づく。
この街でながく働いた。
住まいは別の街だったけれど、日々仕事で通っていたから思い出深い。
バスの窓から見慣れた景色を見つけてほっとする。
額縁屋さんで額を頼んで
そうだ、と思い出して小麦粉を買った。スコーン用の小麦粉がきれていた。
おしゃれ文房具屋を覗いて新しいノートとボールペンを買う。
水色のノートは無地。緑色のボールペンのインクは黒。
これでいつでも絵が描ける。

鞄には、昨日美術館で買ったミケランジェロの本。
面白くて、ずっと読んでいる。
遅いお昼ごはんに向かった流しのカレー屋さんで待ち時間に開き
帰り道のジャズ喫茶でコーヒーをそばに開く。
天と地のこと
建物は、天と地をつなぐもの
人もそう?
わたしもこうして立っている。地には足が着き、頭は空のなかにある。
夕暮れの吉祥寺を歩きながら、見える景色を確認した。
それから、地下の店へ。


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# by shokanshu | 2018-07-16 20:37

ミケランジェロ

日曜日のお昼時
家族と上野で待ち合わせした。
一緒にごはんを食べる約束
食べ終えて
せっかくだから何か観て行こうか と、西洋美術館へ。
館内の涼しさにほっとしながらミケランジェロを観た。

彫刻、絵画、数々の作品を次々に観ていく。
ダヴィデ=アポロ
ゆっくりと一周しながら作品に向かう。
後ろから眺めるのが好きだと思った。
正面は腕や胸、脚‥動きもあって観るのに忙しい。
背中は静かだ。
肩越しに覗く顔の表情。美しい顔に気持ちを集中できた。
同じ作品を観ても、母は全く逆の位置からの眺めを気に入ったと言う。みんなそれぞれの見えかたがある。
鉛筆を忘れてスケッチができなかった。
また行こう。9月までやっていると知ってほっとした。
描きたいと感じた。
次に向かうときには
また新しい見えかたをするだろうか。
正面からの眺めを気に入るかもしれない。















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# by shokanshu | 2018-07-15 23:55