青い光

『青い幻』
串田孫一さんの本を松本で購入したのは何年前か
絵は辻まことさん
読んだはずだけど、思い出せない
本の内容よりも
購入したその時間が思い出される

一泊二日のひとり旅
まるも旅館
初めての街をゆっくり歩いた
見つけた古本屋さんの窓に「串田孫一入荷しました」の貼り紙
わ、孫一さん! 嬉しくなり中へ入った
古本の匂いに包まれながら本を探す
手に取り、レジへ向かう
店主さんとのお喋りは
孫一さんを通して次のヒントへ
予定のない旅に行き先を見つけた















# by shokanshu | 2018-12-14 22:16

Blue Moon

パソコンを開いていた
そうだ Je t'aime...を聴いてみるか
youtubeをひらく

珈琲をいれる準備
湯を沸かして豆を挽く
Jean Birkinの歌声はChet Bakerに変わって
注ぎはじめたところで聴きおぼえのあるメロディへ
Blue Moon
Billie Holiday
そのまま歌声が続く











# by shokanshu | 2018-12-10 13:21

ラジオ深夜便

今夜のロマンチックコンサートはビートルズ


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# by shokanshu | 2018-12-09 02:43

喫茶えいがしつ

閉店後
壁にスクリーンをおろして
脚立にプロジェクターをセットして
今夜観るのは「バグダッドカフェ」
観るというか 聴くというか
店のスクリーンで映すのは初めてかもしれない

毎日映していた頃があった
アルバイト先のすぐそばに安いレンタル屋さんがあって、毎週借りていた(後に見かねた友達がDVDをプレゼントしてくれた)
あの頃部屋にはいつも借りてきた映画がいくつかあった
まだ観ていないビデオが部屋にあることに安らいだ
いつでもそこへ出かけられる
逃避 だったのでしょう
物語が映っている間ここから離れられる
遠くへ憧れられる
毎日映画を観ていた

バグダッドカフェに思い出すこと

浮かぶ人の顔


過去というもの
はて
これをかきながら
もうよいのでは そんな気がしてきた
制作に必要で思い出すことがある気がしてたけど
それはひとつの要素なんだけど
それを描きたいわけじゃない
今のわたしが描くのだから
いまの絵を描きたい




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# by shokanshu | 2018-12-07 22:36

林檎のケーキ

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店じゅうが甘い匂い
閉店後
林檎を煮ながら、林檎のケーキを作った
煮リンゴは、珈琲をお待ちいただく間にお出しするもの
夏は冷やして
近頃は温めてお出ししている
ひたひたのお水、グラニュー糖、はちみつを少し
弱火でコトコト煮ている隣りでケーキを作る
林檎のケーキは高校生の頃からよく作るレシピ
友人のお誕生日によく作った
今夜は何を聴きながら作ろうか
Jane Birkinの歌うJe t'aime... moi non plus
この曲に始まるアルバムをかけてみる
懐かしさ
生まれたての頃によく聴こえた曲
(二十歳の頃です)
思い出す風景 いくつかの場面
忘れていることの方がはるかに多いし
辿ってみても、もう飲み込まれることはない

壁を見つめる
青い壁

そうだ
あの頃「青い光」を感じたんじゃなかったっけ
ドーナツとコーヒーがそばにあって
本を読んだ
ぽっかり空いた穴を満たしたくて
短い話を何か月もかけて読んだ
銀河鉄道が最初だったかな
地下の喫茶店で働きながら
夜更けの公園ではトランペットを練習した

青い壁

ここは母校のすぐそば
生まれた頃の記憶に近い場所
週に一度通う学校では
その年頃の皆さんと対話している

林檎ケーキの甘い匂い

縁あってお借りしたこの店舗
この場所で過ごす毎日と
引き寄せられる記憶のかけら
ここの壁だから描きたいと感じるのかもしれない
なぜ描きたいか
きっと
あの頃からそのままにしてしまっているから
浮かべたあれこれをそのままにしている
描きかけの絵
それが気になるんだ




























# by shokanshu | 2018-12-06 00:13